ムーミンシリーズ第三作の「たのしいムーミン一家」を読みました。ムーミンバレーパークで上演されていた「ムーミン谷に春が来た!」のエピソードも収録されていました!だいぶホラーな展開もあったので、お芝居を見た当時は「脚本の人どうしちゃったの?」とも思いましたが、まさか原作準拠だったとは…。
ムーミンのお話ってほのぼのしていそうなのに、意外とそうでもないのも含まれているよね
- 不気味な雰囲気のお話も意外と含まれている
- たくさんのキャラクターが生き生きとしている!
あらすじ
ある春の日、ムーミントロールは魔法の帽子を拾います。魔法の帽子は中に入れたものの姿を変えてしまうので、ムーミンの周りには不思議な事件が次々と起こってしまいます。さらに岸辺に漂流した船に乗ってニョロニョロの島へ出掛けるなど、ムーミン一家が冒険を繰り広げます。
(ほのぼの + ぞわぞわ) ÷ 2
ムーミン一家の周りで不思議な事件が起こり、家族や友人でハッピーエンドに導く…というのが物語の基調なので全体的にほのぼのした雰囲気なのですが、ときたま怪談めいたお話も混ざっています。
例えば、魔法の帽子の中に入ったムーミンが、もとの姿と似ても似つかない変な生き物になってしまうお話がありました。ムーミンバレーパークのお芝居では写真のとおりちょっと変わった男の子(?)の姿でしたが、アニメ「たのしいムーミン一家」では顔が紫色になっていてより禍々しい生き物として描かれていました。
ムーミンはあまりに醜い姿になってしまったため、お友達のスニフやスナフキンにもムーミンであると信じてもらえなくなってしまいます。
…こんなの子供が読んだら夜一人でトイレいけなくなっちゃうよ!
たくさんのキャラクターが気ままに活躍
本作にはムーミン一家に加え、スニフやスナフキン、ヘムレンおじさんなど様々なキャラクターが登場します。
私が好きなのは、みんなそれぞれに自分の趣味を謳歌しているところ!子供たちは遊びまわり、じゃこうねずみは静かな場所で思索にふけり、ヘムレンおじさんはコレクション趣味に励んでいます。
ムーミンシリーズではコレクション趣味を持つキャラクターがたくさん登場します。ヘムレンおじさんは植物を、スニフは光物を、ビフスランとトフスランは自分たちの気になるものを、思い思いに集めて満足しています。
現代では「インプットよりアウトプットが大切」「プロセスより結果」などとよく言われるし、お仕事ではそれが正しいのかもしれないけれど、人生レベルではそんなことないのではないでしょうか。本作で生き生きと活躍するムーミンたちを見ていると、結局のところ人生なんて自己満足できるかどうかなんだし、結果気にせずやりたいことやりまくってもいいんじゃん!?と思いました。
ムーミンたちが思い思いに素敵なものをコレクションしていたように、私も読書の記録や旅の思い出を残すことができたらいいな。という想いで今年は本ブログとりぼりぼブログを運営していく所存です。
今年もよろしくね!