プラド美術館展に行ってきた!ド素人感想文

先日、以下のブログを読みました。

kindaipicks.com

もっと気楽にアートを楽しんでみてください。きれいだと思ったら「きれいだな〜」とコメントをする、それでいいんです。

この記事の中の伊藤先生の、「芸術作品は直感で楽しめばそれでいい」というメッセージが心に残りました。芸術のことをあまり知らない私でも、肩肘張らずに作品を鑑賞していいんですね。

ということで、昨年の夏にユーラシア大陸横断旅行の中でプラド美術館を訪れていたご縁もあり、昨日、上野の国立西洋美術館プラド美術館展に行ってきました。ド素人目線での感想を書き留めておきます。著作権に配慮した結果、私のド素人すぎる絵で各絵画を表現しています。本物が気になったら美術館行くかググってください。笑

聖ベルナルドゥスと聖母(Saint Bernard and the Vergin)

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作品紹介15 《聖ベルナルドゥスと聖母》 アロンソ・カーノ - プラド美術館展

とりあえず上のリンクから、この衝撃的すぎる絵を確認してみてほしいです。聖母マリアの胸から母乳ビームが出て、おじさん聖者の口の中にきれいな放物線を描いています。

わけわからん!!

もともと、聖ベルナルドゥスが聖母マリアの彫像に「あなたの母なることをお示し下さい」と祈りをささげていたのに応じて、彫像が動いて母乳を聖人の口に滴らせたという伝説に基づいているそうです。が、この伝説自体わけわかりません!!聖母マリアの凄さを示すにしても、他の方法はなかったんでしょうか??笑

そういえば本場のプラド美術館には聖カタリナの絵画も多くありました。彼女は幼いキリストと結婚する夢を見て改宗した聖人だそうですが、絵画の中のキリストが本当に幼く描かれていて(幼稚園児か小学校低学年くらい)、ショタコンなのでは…?という疑問を抑えきれませんでした。

まあ神話によると日本列島もイザナギイザナミのごにょごにょでできたらしいし、伝説ってそんなものなのかもしれません。💨

アンドロメダを救うペルセウス(Perseus Victorious with the Head of Medusa)

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作品紹介16 《アンドロメダを救うペルセウス》 ペーテル・パウル・ルーベンス、ヤーコプ・ヨルダーンス - プラド美術館展

もともと神話をモチーフにした臨場感とロマンあふれる絵が好きなのですが、今回の展覧会ではこの絵が一番好きでした。助けられたアンドロメダの安心と恋慕が入り混じったような表情がとても素敵です。ロマンスの香りがします。

巨大な男性頭部(Collosal Male Head)

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Colossal Head - The Collection - Museo Nacional del Prado

一見普通の男性の顔の絵なんですけど、実際に展覧会で見てみるとびっくりしますよ!とにかくデカいんです!ただ男性の顔を書いてるだけなのに、横2.5m×縦2mもあるんです!そのスペースがめいっぱい男性の顔に使われているので、圧迫感がすごいです。

ハリーポッターの各寮の入り口の前にいて合言葉をチェックしている絵画みたいな感じでした。夜になったら動いてそう。

女の闘い(Women Gladiators)

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https://www.museodelprado.es/en/the-collection/art-work/women-gladiators/ee076233-5858-4a35-a5c0-9ce631cd5382

途中でバグったので私の絵は未着色ですが、本物はもちろん着色されています。

この絵は左下の防御姿勢の女性の表情が生き生きと描かれていて気に入りました。一瞬のスキを突かれて、怯えつつも覚悟を決めているような、それでいて逆転のチャンスを狙っているような、戦う女性の中の複数の心情をありありと描き出しています。

その一方で、剣を突き立てている女性の方は何を考えているのか読み取り辛い真顔で不気味です…。

今回の展覧会には「ルクレティアの死」を描いた絵画もありました。ルカ・カンビアーソに帰属しているものだそうです。「ルクレティアの死」は結構好きな題材なのですが、この絵の彼女はどんよりとした表情の読みとり辛い目をしていて、あまり好きではありませんでした。やはり「女の闘い」のような、キッとした表情の女性の方がお気に入りです。漫画的な感情を読み取りやすい表現に慣れすぎたのかもしれません。

ブリュッセルのオメガング:職業組合の行列(The Ommegangin Brussels: Procession of Guilds)

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デニス・ファン・アルスロート《ブリュッセルのオメガング》プラド美術館 : Art & Bell by Tora

ぜひこの絵は本物を見てほしいです。私は棒人間30人ほどでギブアップしましたが、本物には緻密に書き込まれた人物が数百人はいます。しかも、一人一人きちんと異なる人物として描かれているんです!ポケットに手を突っ込んでる人がいたり、前後でおしゃべりしている人がいたり、不安そうにキョロキョロ見回している人がいたり…さらに人々の着ている服の黒や、一部の人が掲げているギルドののぼりが鮮やかで、コントラストの効いた美麗な作品に仕上がっています。

それにしても、人間一人、建物やのぼりひとつへの書き込みがとにかくすごい。これを書いた人はよっぽどのオタク気質だったに違いありません…。

聖アンナのいる聖家族(The Holy family with Saint Anne)

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作品紹介11 《聖アンナのいる聖家族》 ペーテル・パウル・ルーベンス - プラド美術館展

聖アンナとは聖母マリアのお母さんだそうです。この絵、聖母マリアの眼がとってもキラキラしていて印象的でした。自分の息子の成長が嬉しくてたまらないんだろうな。聖母子をやさしくいたわるような聖アンナの温かい表情も素敵です。

解説によると、聖ヨセフは伝統に従って後方に脇役として描かれているとのことでしたが、ド素人の私はそうは思いませんでした。幼いイエスをじっと見つめ、考え込むような彼もまた生き生きと描かれています。息子の成長ぶりに驚いているのでしょうか。同じ部屋に展示されていた「小鳥のいる聖家族」のヨセフほどイクメンではないにしても、この絵のヨセフからも父親としての感情は読み取れるし、その限りにおいて彼は疎外されていないように感じました。タイトルだって聖母子像じゃなくて聖家族なんだし!

 

以上!次はルーヴル美術館展にも行きたいな。